Adobe MUSEで、新規のサイトを作る時は要注意。
Adobe MUSEがCC2015にバージョンアップして大きく変わったことがあります。
それは、新規でサイトを作る時に出てくる画面。
知ってました?奥さん。
私は全然知りませんでした。
いつものように新しいサイトを作ろうと、「OK」「OK」で作っていって、アップしたのですが、何か今までと見え方が違う。
特に、iPhoneで見ると、全然違います。
どこが違うかというと、画面の端っこが見えません。
まぁ確かに、スマートフォン用のサイトを作っていませんでした。
しかし、今までなら、スマートフォン用のサイトがなければ、パソコン用の見え方をスマートフォンでもしてくれるはず。
(文字や何もかもが、ちっちゃく、ちっちゃく見えるやつですね)
それが、新しく作ったのは、ちっちゃくなってないのです。
作った真ん中だけが、どーんと見えているだけ。
端をみようと指で押さえて動かしてみるのですが、全然動きません。
縮小しようと、2回ちょんちょんと叩いてみるのですが、それでもうんともすんともいいません。
何が原因なのだろうか?
そう思ってYouTubeで調べると、あの境祐司さん(Adobe MUSEのことを日本一教えてくださる人)がまた動画をアップしてくれてました。
これです。
「Muse入門(第16回)そのページ、レスポンシブにする必要がありますか?」
です。
まさにその通り、「レスポンシブ」にする必要がありますか、です。
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「レスポンシブ」というのは、1つのサイトを作るだけで、見る人の画面の大きさに合わせて、最適な見え方をさせることです(らしい)。
で、この「レスポンシブ」がくせもの。
見る人にとってはいいのですが、作る人はその仕掛けを作らないといけないのです。
私がはまったワナはそこ。
Adobe MUSEのCC2015では、レスポンシブなサイトが作れるということは薄々どこかで聞いていました。
これがまさにそうでした。
Adobe MUSEのCC2015版では、初期設定がレスポンシブなサイトを作るようになっていたのです。
だから、今までのように、上のバーから「ファイル」の「新規サイト」を選んで、「OK」「OK」としていくと、レスポンシブなサイトしか作れないドキュメントになるようなのです。
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境祐司さんの動画を見てもらえればわかりますが、レスポンシブなサイトを作らないようにする方法はあります。
それも、最初の最初に。
それは、「ファイル」から「新規サイト」を選んだ時に出てくる画面。
そこにある「可変幅」を「固定幅」に変えるということです。
「可変幅」が出ている画面
ここの「可変幅」の右横についている「▼」をクリックすると、「固定幅」が出てきます。
「固定幅」に変えた画面
こうすることで、CC2015より前のAdobe MUSEを使うのと同じ方法で、サイトが作れるようになります。
そういや、「OK」「OK」して出てきた画面の上の方に、へんな紫色のバーが出ていたなぁということを思い出しました。
その真ん中にある「320」っていう数字は、なんやねん?
と思ってました。
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ということで、アップしたサイトは1から「固定幅」で作り直し。
と言っても、Adobe MUSEの場合、コピペが簡単にできます。
(1)まず、知らずに作っていた「可変幅」のサイトを立ち上げます。
(2)次に、新規サイトを「固定幅」で作ります。
(3)最後に、「可変幅」のサイトで作ったものを全部コピーして、「固定幅」のサイトに「同じ位置にペースト(「編集」メニューの「ペースト」の下にあります)するだけ。
楽でよかった〜。
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もっと簡単に、「可変幅」で作ったサイトを、「サイトプロパティ」(「ファイル」メニューにあります)で、「固定幅」に変えることはできるみたいです。
しかしこの場合、作ったページは「固定幅」にならずに、「可変幅」のままでした。
もし、新規サイトを作らずに、「固定幅」のサイトにしたいときは、右上のバーの表示を「プラン」にして、右ページに1ページ、「クリックして右側にページを挿入」を押すと、そのページは「固定幅」になるみたいです(と思って試してみましたが、うまくいかない時もありました。確実なのは「新規サイト」を作ることかもしれません)。
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以上、Adobe MUSE CC2015でも、新規サイトを作る時は、「固定幅」で作るのが一番、の話でした。
IllustratorやInDesignを使っている人が簡単にWebサイトを作れることがAdobe MUSEの魅力。
なのに、レスポンシブデザインへの対応をその人たちに強制的にさせるなんて、Adobeさんの気持ちが理解できない、六月のさわやかな日でした。
(T)