これからの本の新しい販売方法はこれじゃないの?
すごいことを思いつきました。
と、言っても、もう何人、何十人、何百人が考えていることだと思うのですが。
それは、書籍発行の新しい方法です。
どういう方法かといいますと、不良在庫を出さない販売方法。
別の言い方をすれば、通常印刷とオンデマンド印刷の融合、通常配本とネット通販の融合です。
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音楽のCD販売とかでは普通にされていることに、初回限定版と通常版の販売があります。
音楽CDの発売日には、特典がいっぱいついた初回限定版と、特典がついていない通常版が発売されることがあります。
特典がいっぱいついている初回限定版が価格が高くて、通常版は価格が安い。
その方法を、逆手にとって、書籍に応用するのです。
それは具体的にどういうことかといいますと…。
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書籍を、初版本と増刷本に分けて販売するのです。
初版本は、ある一定数を通常の印刷・製本をして、本屋さんの店頭で販売するというもの。今までのやり方と同じです。
増刷本は、注文があるごとにオンデマンド印刷で印刷・製本をして、ネット通販で販売するというもの。
最近、一部の大きな本屋さんで、オンデマンド印刷機を使って数十分で紙の本を作るサービスを始めていますが、それとやり方は同じです。
ただ、どんな本屋さんでもオンデマンド印刷機を置けるわけではないので、注文は本屋さんや、個人からネットを使ってしてもらい、受け取りは宅配などのサービスを使うというものです。
定価をつける時の考え方は、音楽CDの発想とは全く逆にします。
初版本は印刷部数が決まっているので、その単価を計算し、販売価格を決定。大量に印刷するので、定価は低めに設定します。
増刷本は1冊ごとに印刷・製本する上に、配送料が必要になるので、定価は高めに設定するというものです。
この販売方法の利点は、初版本を売り切ることができれば、増刷の時に不良在庫ができる心配がないことです。
音楽CDでは、初回限定版と通常版をどちらも大量に製造していると思うのですが、初回限定版が売り切れても、通常版は大量に余るということがありそうに思えます。
しかし、この書籍の場合は、そんなことが全くありません。
増刷本は、注文をもらった人だけにその本を1冊だけ作るのですから。
また、もう一つ利点があります。
それは、増刷本の定価を高く設定するので、その本がほしい人は初版本を早く購入してもらえるようになるということです。
音楽CDと同じように、初版本と増刷本と同時販売すれば、その効果は明らかになるのではないでしょうか。
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また、初版本と増刷本の印刷用データを一つにしておけば、データを再度作り直す必要なありません。
ただ、初版本は四六判、増刷本はA5判とサイズが違っても、拡大縮小だけで済むようなデータを作れば、新たに作り直す作業代は発生しません。
(細かいことを言えば、初版本には表紙カバーや帯はあっても、増刷本は表紙カバーや帯は必要ありません。増刷本をほしい人は、その本の中身を紙の本で読みたいからです)
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以上、初版本と増刷本を同時に販売するという、書籍の新しいっぽい販売方法を提案しました。
この書籍の販売方法に、電子書籍を同時に販売すれば、もう鬼に金棒。
今はまだ、同じデータを使うことは難しそうですが、例えば、PDFデータが購入者にしかコピーできない方法が出来上がれば、一石三鳥ができあがるのですが、誰かやってくれないかなぁ。
と、出版する本が作れてない私は、未来の出版方法の夢を見るのでした。
もちろん、その時の印刷は、こちらでどうぞ。
「大阪市北区の印刷会社 タップハウス 製本もデザインもできる おすすめ」
http://homepage3.nifty.com/tapphouse/
(これが言いたかっただけかも)
(T)