紙のスジ入れに「へらルレット」を使ってみました。
知り合いから頼まれた小冊子の印刷物。
別の印刷会社さんが作った小冊子を見本でお預かりしたのですが、表紙にスジが入っていました。
表紙の用紙はレザック66の175キロ。
用紙の目が逆になっていたので、たぶんスジを入れられていた様子。
しかし、この見本を預かる前に見積もっていた金額には、スジ入れ代は含んでいません。
スジ入れ代を入れると、予算はオーバー。
部数は200部と少なかったので、よっしゃ、私がスジを入れてあげましょう、です。
ですが、スジ入れの道具は弊社タップハウスにはなし。
タップハウスでは、製本はできるのですが、スジ入れや部数の多いミシン入れなどは、協力会社様にお願いしています。
そうです、スジ入れを私がしようと思ったのは、協力会社様にお願いすると、最低でも数千円はかかるので、その金額を浮かそうと思ったからです。
でも、もう一度言いますが、スジ入れの道具はないタップハウス。
インターネットで調べてみました。
そうすると、裁縫の時に使うへらを使っている方がいらしゃいました。
具体的な商品名を言うとクローバー株式会社さんの「へらルレット」。
Amazonさんで探すと、下記のものになります。
他にも紙のスジ入れ用には、鉄筆や、先が丸くなっている鉄の棒みたいなのを使っている人もいましたが、この「へらルレット」というのが、一番きれいにスジが入るようでした。
どれくらいきれいに入るかを、写真つきで教えてくれたサイトはこちら(ありがとうございます)。
「折るための道具たち その2: キルオルトジル」さん
http://aplt.cocolog-nifty.com/tsukuru/2011/03/2-e223.html
で、先週の土曜日に注文し、昨日の月曜日にゆうメールで到着。
注文したところは、実はAmazonさんではなく、楽天のこのお店でした。
「Az-net手芸」さん
なぜ、Amazonさんじゃなく、このAz-net手芸さんにしたかというと、「土曜・祝日も発送」されていて、「メール便」対応していたから。
他にはレビューも数も多くて、ポイントでの支払いもできて、っていろいろ理由はありますが、このAz-net手芸さんに決めたおかげで、きっちり月曜にはタップハウスに届いていました(Az-net手芸さん、ありがとうございます)。
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あと、スジ入れの道具は「へらルレット」に決めたのですが、スジを入れるために必要な道具がもう一つありました。
それは、ものさし。
タップハウスにも、ものさしはあるのですが、スジを入れるには、力をこめる必要がありそう。
となると、今あるものさしでは、すべって動いてしまうから、すべらないものさしがないかと探してみました。
ありました。
それはこちら。
「ヨドバシ.com - レイメイ藤井 Raymay Fujii ACJ555 [すべらないカッティング定規 30cm]【無料配達】」さん
これは、Amazonさんにもあったのですが、送料が必要だったので、ヨドバシカメラさんの通販サイトで購入。
これまた、土曜日に注文して、月曜日に到着。
しかも、メール便ではなく、宅配便みたいな感じで受け取りのハンコが必要な配達でした。
インターネット通販と言えば、Amazonさんが独走していたのですが、最近はヨドバシカメラさんが後を追っているという話をどこかで読んだのですが、その理由がわかりました。
電気製品ではない文房具が無料ですぐに配達してくれるのなら、ヨドバシカメラさんでも全然構いません。
これから、インターネットで商品を買う時は、ヨドバシカメラさんの通販サイトも検索しようと思いました。
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と、話は横にそれながらも、ようやく、自家製スジ入れ道具は揃いました。
実際使ってみると。
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うーん、もうひと押しって感じでしょうか。
最初の方に書きましたが、用紙がレザック66の175キロ。
その用紙の模様と厚さが関係するかもしれませんが、入っているスジがあんまりわからないのです。
そもそも、スジを入れる道具の「へらルレット」は裁縫用なので、用紙にスジを入れるなんてことは想定外。
なので、仕方がないのですが、スジの線がかなり細いのです。
用紙に入れた筋は、スパッと入ります。
しかし、普通の印刷の時に協力会社さんがしてくれるスジはもっと太くて、深かったりします。
スジが細いので、ちょっと折りにくいです。
折ることはできるのですが、何度も書きますが、うーん、もうひと押し、って感じでしょうか。
(見えますか? 背表紙から5ミリくらい内側に、スジを入れています)
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しかしです。
「うーん、もうひと押し」って感じだったのですが、ガラリと変わりました。
それは、スジを入れたものを表紙にして、製本してもらったのですが、これがまぁ、なんと。
製本すると、表紙と本文が糊でくっつきます。
そして、スジを入れたところがちょうど糊の境目になって、うまい具合に折れるのです。
いやいや、これを、瓢簞山から稲荷神社までは歩いていける、と言えるのでしょうか。
間違えました。
これを瓢簞から駒というのでしょうか。
それとも、棚からぼた餅もっと食べたい、とでもいうのでしょうか。
また間違えました。
棚からぼた餅とでもいうのでしょうか。
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なんにしても。
ナイスなスジ入れになって、今日は猛あつかったけれど、よい一日になったのでした。
(きっとこれは喜んでもらえるはずと、さっそく発送させていただきました。TNさん、待っててくださいね)
(T)