ナンデ印刷さんにはかないません。
「大阪 印刷」と検索して、1ページ目に出てくるようにすることを目標にして、タップハウスのサイトを更新しています。
まだまだ、サイトは「工事中」の穴だらけ。
でも、トップページだけでもスマホ対応にしようと、昨日調べてみました。
何を調べたかというと、Adobe MUSEでのスマホサイトの作り方。
境祐司さんがYouTubeにアップしてくれている動画でも少し説明されていたのですが、動画を見るよりも早く手軽に知りたいと思い、「MUSE スマホ 作り方」とかで検索。
でも、出てくるのはAdobeさんが作っている公式サイト。
日本語で簡単な説明があるのですが、動画は英語なのですよね。
そして、「詳しいことが書いているのは、こちらのリンクを」というようなところをクリックすると、これまた英語のサイトに飛んでしまうのです。
仕方がないので、Adobe MUSEでの作り方を知る前に、スマホサイトのデザインを先に考えることにしました。
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「大阪 印刷」で検索して、上位で出てくる印刷会社さんはどんなスマホサイトを作っているのか。
まずそこから参考にさせていただこうと思いました。
そうすると、どえらいサイトを見つけてしまったのです。
それも、「大阪 印刷」と検索するとすぐに。
その会社の名前は、「ナンデ印刷」さん。
「大阪 印刷」や「大阪 印刷会社」と検索するたびに、上位でお名前を拝見していたのですが、一度もクリックしたことがありませんでした。
なぜクリックしたことがなかったかというと、お名前があまりにも楽しすぎたから。
参考にできる印刷会社さんのサイトだとは思わなかったのです(ナンデ印刷さん、すみません)。
でも、iPhoneで検索していて、スマホサイトは見て楽しくなる方がいいかも?
と思い、クリック。
すると、そこから世界の見え方が全く変わってしまいました。
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ナンデ印刷さんにはかないません。
ナンデ印刷さんは私が理想としている印刷会社さんです。
ナンデ印刷さんはどうしてこんなサイトが作れたのでしょう?
ナンデ印刷さんの文章を書いているのは、Web担当の制作会社さんでしょうか?
いや、絶対、こんな気持ちを文章にできるはずがありません。
印刷を実際に仕事にしている人にしか浮かんでこない文章だらけです。
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ページを繰れば繰るほど(ネットを本のように表現してしまいますが)、タップハウスのずっと前を走られていることを知りました。
「1台のカブからナンデ印刷ははじまりました。」
(ナンデ印刷さんのサイトのトップページより)
その言葉は、そっくりそのまま、タップハウスの前身会社「株式会社ただくま」の元会長さんが起業された時の様子でした。
バイクや自転車の荷台に印刷物をくくりつけて、お得様へ納品されていたと話されていました。
そして、ナンデ印刷さんのサイトのタイトルもそうでした。
「ナンデ印刷株式会社|大阪市中央区のデザインもできる印刷会社」
わわわ。
タップハウスのサイトのタイトルは、
「大阪市北区の印刷会社 タップハウス 製本もデザインもできる」
大阪市の区名を出して、「デザインもできる」って表現、全くいっしょやん。
(私が真似たとしか考えられない)
その他のページをクリックして拝見させてもらっても、私が理想とする地域に根ざした印刷会社さんの姿がそこにはありました。
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こんなこともそうでした。
ナンデ印刷さんでは、印刷で余った紙を使って、メモ帳を作られています。
それをお得意様に配ったり、
「ナンデ印刷のリサイクルメモ帳 | ナンデ印刷株式会社」さん
またある時には、店頭のシャッターの前に置いて、無人販売を始めたり、
「「まかないメモ帳」はじめました! | ナンデ印刷株式会社」さん
http://nande.co.jp/news/943.html
ほんとにもう、どうしてこうも、
「あ、それ、いいな」ということばかりを思いつかれて実行されるのでしょうか。
ほんと、
なんで?
なんで?
なんで?
の連続でした。
(実は、タップハウスでも、余った紙を糊付けしたメモ帳を作って、無料で店頭においたことがありました。ほんと、なんで同じようなことを考える人がいるの?という驚きだらけです)
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でも、「ナンデ印刷」さんの「ナンデ」は、疑問の「なんで?」ではないのですね。
会社概要をクリックすると、
「大阪市中央区のナンデ印刷株式会社 | ナンデ印刷株式会社」さん
「ナンデ印刷」の「なんで」は、代表取締役が「南出 政仁」さんのお名前から名付けられているようでした。
ほんとのお名前が「なんで」さんだったのですね。
いいお名前だと思いました。
(逆にお名前が良すぎて、クリックしなかった私がいますが、そんな人はもっと早くクリックして知っておけばよかったと、後悔するだけですから)
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タップハウスを含めて他の印刷会社さんなら、「お客様の要望を形にします」と一言で済ますようなことを、ナンデ印刷さんはこう書かれています。
「話合いながら作り、進めていく形にこだわっています。
ネットでの印刷が主流になった今日ですが、
お客様とどんなものを作りたいか、どうしたら一番納得のいく印刷物に
仕上がるかを打ち合わせながら進めていきます。
話をしていくなかで、伝わってくるお客様の思いをのせて、
ひとつひとつ作り上げていくことを大切にしています。
デザインだけに限らず、商品が違えば必要とされる紙・印刷方法なども違ってきます。
用途・ターゲット・コストに合った、紙質・印刷方法をご提案いたします。
お気軽に、ご相談ください。」
(ナンデ印刷さんのホームページより)
一文字一文字から、親切というか、思いやりというか、こんなに気持ちがあふれている文章は書けません。
いつもいつも考えているからこそ、いつもいつも気にかけているからこそ書ける文章です。
いったい、誰が書かれているのでしょうか?
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タップハウスが今の印刷不況の中で倒れてしまっても、ナンデ印刷さんだけは何とか残ってほしいです。
いや、しっかり残ると思います。
そして、どうかそんな時には、ナンデ印刷さん、私たちを雇ってくださいね。
(ということも書いておかないと)
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まだまだ、ナンデ印刷さんについては、気になること、知りたいことがあったりしますので、続きはまた書きます。
そうそう。
肝心なことをもう一度。
ナンデ印刷さんのサイトはこちらです。
「ナンデ印刷株式会社|大阪市中央区のデザインもできる印刷会社」さん
(ナンデ印刷様、勝手にお名前を出してしまってすみませんでした)
(あれ? もしかして、ナンデ印刷さんのご住所は、本の気持ちがわかる電子書籍出版・制作会社の株式会社アットマーククリエイト様の近くかも?)
(T)